銀鏡

宮崎県西都市銀鏡地区の神楽の物語、だとばっかり思っていたら、年間を通した銀鏡地区の皆さんの営みを記録した映画。

銀鏡には行ったことは(当然)ないけれど、自然の美しさと、代々続く歴史を感じる物語。さらに山に入った地域に、椎葉村(日本三大秘境の一つと言われたり、日本民俗学発祥の地=柳田国男が『後狩詞記』を記す記録を収集した村)がある。

当然ながら、生活そのものは100年分近代化しているけれど、柳田国男聞き書きをした時分をイメージしながら人々の姿を見た。

郷愁なのだろうか?私の場合、祖父よりその前の代から農村とは縁がない。無いけれども、たしかに懐かしさを感じはした。

しかし、当然のように男社会。ある意味、このご時世でこれだけの男社会ぶりを、さりげなく記録出来るというのも興味深い。

神楽の舞い手(祝子ほうりー作中の神主さんは「しゅくし」と発音していたが)は、当然ながら、みな男。神楽舞台の準備などの力仕事も当然男。直会だとおもう宴席も全部男。

 

良いか悪いかではなく、これが日本の山村の伝統なのだろう。さて、それがいい事なのか、悪い事なのか。どう考えるべきなのか。

 

難しい。